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コンサル業界の情報メディア「コンサルのあんなこと、こんなこと」を手掛ける、コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社のコラム記事に当社をご紹介いただきました。

会社ホームページ:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社

記事はこちら:ブティック系コンサルファームカオスマップ2025|注目ファーム一覧と歴史で理解する成長トレンド

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DX

【2026年版】自社のDXを加速させる「信頼のオフショア開発会社」12選

システム開発の外注において、コストと品質のバランスを最適化する有力な選択肢が「オフショア開発」です。しかし、単に安さだけで選ぶのは、コミュニケーション不足やベンダー依存といったリスクを招きかねません。

ここでは、日本企業のビジネス習慣を深く理解し、確かな実績を持つ開発パートナー12社を、それぞれの強みとともにご紹介します。

株式会社Fabbi Japan(ベトナム)

引用元:https://fabbiholdings.com/ja/

「日本品質と高度な技術力の融合」 

ベトナムの若く優秀なエンジニア集団でありながら、代表をはじめ日本での実務経験が豊富なメンバーが中心となっているのが特徴です。

2023年の日本ベストベンチャー100選に選出された唯一のベトナム企業でもあります。クラウド技術やAI(人工知能)を活用した開発に強みを持ち、単なる実装だけでなく、上流工程からの提案力を備えています。

日本国内にも拠点を持ち、密なコミュニケーションが可能なため、初めてのオフショアでも「丸投げ」のリスクを抑えたプロジェクト進行が期待できます。

VNEXT JAPAN株式会社(ベトナム)

引用元:https://vnext.co.jp/

「先端技術と品質管理を両立するパイオニア」 

15年以上にわたり日本市場に特化し、400名超のエンジニアが在籍するIT総合サービス企業です。

AIやブロックチェーン領域に早くから着手しており、600件以上の実績に基づく高度な技術提案が強みです。ISTQBゴールドパートナーとしての厳格な品質管理体制により、日本クオリティを維持した「ラボ型開発」を実現しています。

技術的な難易度が高いDXプロジェクトにおいて、戦略から実装まで任せられる信頼のパートナーです。

GMO-Z.com RUNSYSTEM株式会社(ベトナム)

引用元:https://runsystem.net/ja

「GMOグループの信頼と20年の実績。最高水準の品質と技術でDXを加速」

GMOインターネットグループの一員として、20年以上にわたり日本市場向けオフショア開発を牽引しています。

CMMIレベル3やISMSに準拠した厳格な管理体制により、金融などの高セキュリティ案件でも「日本品質」を維持できるのが最大の強みです。

自社AIプロダクト開発で培った高度な技術力に加え、日本の商習慣を熟知したブリッジSEが円滑な連携をサポートします。大手ならではの安定感と技術力を兼ね備えた、失敗できないDXプロジェクトにおける最良のパートナーです。

フジネット・システムズ株式会社(ベトナム)

引用元:https://www.fujinet.net/ja

「創業25年、日本市場に特化した圧倒的な安心感と3,000件超の実績」

2000年の創業以来、売上の9割以上を日本市場向けが占める「日本専念型」の老舗オフショア企業です。最大の特徴は、日本の商習慣や「そこを何とか」といった細かなニュアンスまで汲み取れる深い理解力があり、日本人スタッフや日本語堪能なエンジニアによる円滑な連携が強みです。

約700名の精鋭が在籍し、大規模な基幹システムからWeb、モバイル、マイグレーションまで、3,000件以上のプロジェクトを完遂してきた豊富な知見を誇ります。

CMMIレベル3やISMSといった国際基準を全社で徹底しており、日立グループや三菱電機グループなどの大手企業からも長年選ばれ続ける「日本クオリティ」です。

合同会社Solashi Japan(ベトナム)

引用元:https://solashi.com/

「事業成長を第一に考える『伴走型』」

合同会社Solashi Japanは、ベトナム・ハノイを拠点に「日本品質」と「ビジネス視点」を融合させた開発を提供する、成長著しいITパートナーです。2025年には「ベトナム優秀IT企業トップ10」に選出されるなど、高い技術力を誇ります。

最大の特徴は、単なる受託開発に留まらず、顧客の事業ロードマップから逆算して最適な開発体制を提案する「コンサルティング型」の姿勢にあります。

日本人プロジェクトマネージャーが上流工程から伴走するため、抽象的なアイデアを動くプロダクト(MVP)へと落とし込むスピードと精度が非常に高いのが強みです。

株式会社クライド(フィリピン)

引用元:https://craid-inc.com/

「上場グループの確かな管理体制と、フィリピン拠点の高いコストパフォーマンス」

株式会社クライドは、アドテクノロジー領域で実績を持つ上場企業グループ(フリービットグループ)のノウハウを背景に、フィリピン・セブ島を拠点としたオフショア開発を提供しています。

最大の強みは、日本人の上級エンジニアやブリッジSEが徹底したプロジェクト管理を行うことで、オフショアにありがちな品質のばらつきや納期遅延のリスクを最小限に抑えている点です。

フィリピン拠点は英語圏である利点を活かし、最新の技術ドキュメントへの迅速なアクセスやグローバルな開発基準の採用が容易で、柔軟かつスピーディーな体制構築を得意としています。

株式会社LIG(フィリピン・ベトナム)

引用元:https://liginc.co.jp/

「デザインの知見を活かしたユーザー中心の開発」 

LIGは、国内屈指のWeb制作実績で培ったクリエイティブ力を武器に、フィリピン・ベトナムでのオフショア開発を展開しています。

最大の特徴は、単なる工数提供ではなく、顧客と共に最適なチームを創り上げる「BiTT(Build Team Together)」という独自のスタイルです。UI/UXデザインから実装まで一気通貫で対応できるため、ユーザー体験を重視する新規事業やサービス開発において圧倒的な強みを発揮します。

コミュニケーション能力の高いブリッジSEが介在することで、仕様の背景にある「目的」を共有し、オフショア特有のズレを防ぐ柔軟な開発が可能です。

株式会社Sun Asterisk(ベトナム・フィリピン他)

引用元:https://sun-asterisk.com/

「ビジネス・デザイン・技術を融合させた事業共創のプロ集団」

ベトナムを中心とした約2,000名規模のグローバルリソースを擁し、単なるシステム受託を超えた「事業共創」を掲げるデジタル・クリエイティブスタジオです。東証プライム上場の確かな経営基盤のもと、新規事業の立ち上げから大規模なDX推進まで、今まで1,000件以上のプロジェクトを成功に導いてきました。

上流工程のコンサルティングからUI/UXデザイン、本開発、そしてリリース後のグロース支援までを一気通貫で提供できる点が特徴です。

デザインシンキングやアジャイル開発を主軸とし、ビジネス視点を持ったコンサルタントと精鋭エンジニアが密に連携するため、変化の激しい現代の市場において「勝てるプロダクト」をスピーディーに形にできます。

トッパジャパン株式会社(ベトナム)

引用元:https://toppa-jp.com/

「AI・ロボットの先端技術に強く、日本企業の窓口で安心の『突破』力」

トッパジャパン株式会社は、ベトナムの精鋭エンジニア集団「TOPPA SOLUTIONS」と強固に連携し、日本国内基準の品質とオフショアのコストメリットを両立させる実力派企業です。

単なるWeb制作に留まらず、複雑なアルゴリズムの実装やC++を用いたエンジン開発など、難易度の高いプロジェクトを完遂する実力を持っています。また、教育関係のシステム開発実績が豊富な点も大きな特徴です。

株式会社コウェル(ベトナム)

引用元:https://www.co-well.jp/

「QA(品質保証)への並外れたこだわりと、上場グループ級の安定したラボ型開発」

ベトナムを主要拠点に400名超の体制を誇る、日本のオフショア開発シーンにおける「品質重視派」の筆頭格です。

最大の特徴は、単なるプログラミングに留まらず、ソフトウェアテスト(QA)の専門領域においてグローバルレベルの認定(ISTQB Global パートナー)を受けるなど、日本企業が最も懸念する「品質」に対して極めて論理的・組織的なアプローチを持っている点です。

主力である「ラボ型開発」では、経験豊富な日本人ブリッジSEが上流工程から深く関与し、コミュニケーションロスを徹底的に排除します。

株式会社モンスターラボホールディングス(世界20カ国)

引用元:https://monstar-lab.com/jp_ja/lp/dx-offshore-development

「世界20ヵ国の知見を結集。DXコンサルとグローバル開発を融合させたハイエンド・オフショア」

世界20ヵ国33都市(2025年時点)に広がる巨大な拠点ネットワークを駆使し、単なる低コスト開発を超えた「グローバル水準のDX推進」を提供するデジタルコンサルティング企業です。

最大の強みは、上流工程のビジネスデザインやUI/UX設計を日本のコンサルタントが担当し、世界中の多様な専門人材をプロジェクトごとに最適にアサインできる点です。

AI、IoT、AR/VRといった先端技術や、海外展開を見据えた多言語・多文化対応のプロダクト開発において圧倒的な優位性を持ちます。

失敗しないためのポイント

パートナーを選ぶ際も、まずは「なぜシステムが必要なのか」という目的を明確に伝え、ビジネスの核心を理解しようとする姿勢があるかを確認することが重要です。

自社のDX戦略を共に描けるパートナーを見つけ、事業成長を加速させていきましょう。

DX

業務改善のアイデアが思いつかない!簡単に実施できる業務改善案5選のご紹介

「業務改善が必要なのはわかっているけれど、具体的なアイデアが全く思いつかない」「どこから手をつけたら良いかわからない」といった悩みを抱えている経営者やIT担当者の方は多いのではないでしょうか。

中小企業基盤整備機構によれば、迅速なIT化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が高まる一方で、何をどう変えれば良いのかというスタート地点でつまずいてしまうケースが多く見られます。

実際には、日々の業務の「ムダ」を発見し、小さな改善を積み重ねることで、劇的に生産性を高められます。

本記事では、業務改善のアイデアが思いつかない根本的な原因を解き明かし、誰でも簡単に着手できる具体的なアイデア5選をご紹介します。

この記事を読むことで、貴社が自信を持って業務改善の第一歩を踏み出し、競争優位性を確立するための確かな指針を得られるでしょう。

記事監修者

DX開発パートナー

DX開発パートナーは、20年以上の実績を持つリーダーを中心に、
多様なバックグラウンドを持つ若手コンサルタント、PM、エンジニアが連携するチームです。
柔軟で先進的な発想をもとに、DXの課題発見からシステム開発・運用までを一貫して支援しています。クライアントの「DX・システム開発」に関する課題やお悩みをもとに、役立つ情報を発信しています。

業務改善のアイデアが思いつかない原因とヒント

業務改善のアイデアが生まれないのは、発想力がないからではありません

多くの場合、アイデアを見つけるための「考え方」や「手順」に落とし穴があるからです。

このセクションでは、アイデア発想を妨げる原因を明らかにし、現場の視点に立ちながら、具体的な改善のヒントを得るための専門的なアプローチを解説します。

社員全員が正しい視点を持てば、改善のヒントは日常業務の中に溢れていることに気づくでしょう。

なぜアイデアが出ないのか?考え方の落とし穴

アイデアが出ない最大の原因は、「現在のやり方こそが正しい」という固定観念に囚われてしまう考え方です。

長年同じ業務を続けていると、その手順やプロセスが「当たり前」となり、非効率な部分があっても見過ごされがちです。

また、多くの企業が「完璧な解決策」や「大掛かりなシステム」を最初から求めすぎるあまり、手軽に試せる小さな改善を見逃してしまいます。

理想的なのは、「もしこの作業が明日からできなくなったらどうするか」という危機感をもって業務を見つめ直すことです。

この視点を持つことで、「なくても困らない作業」や「変えられる非効率な手順」が浮き彫りになり、具体的なアイデアに繋がります。大きな変革を目指す前に、まず疑う視点を持つことが重要です。

アイデア発想の第一歩:業務の「ムダ・ムリ・ムラ」を見つける

IPAの『DX実践手引書 ITシステム構築編』によると、業務改善アイデア発想の基本は、トヨタ生産方式で用いられる「三つのム(ムダ・ムリ・ムラ)」を見つけ出すことです。

三つの「ム」は、業務効率を低下させるすべての要因を網羅しています。

「ムダ」は、付加価値を生み出さない作業や時間です。例えば、データの二重入力や探すのに時間がかかる書類などが該当します。

「ムリ」は、社員の能力や設備のリソースを限界まで使わせる過度な負荷です。例えば、特定の人に業務が集中し、残業が常態化している状態などが該当します。

「ムラ」は、業務量や品質にばらつきがある状態です。例えば、時期によって忙しさが極端に違ったり、担当者によって成果物の品質が異なったりする状態などが該当します。

この三つの「ム」をタスクごとにチェックするだけで、改善の着眼点が明確に見つかります。

「なくす」「変える」に着目した改善視点の紹介

業務改善のアイデア出しを構造化するためには、「ECRS(イクルス)」というフレームワークが非常に有効です。

ECRSは改善の優先順位を論理的に決定し、抜本的な変革を促します。

ECRSは、「E: Eliminate(なくす)」「C: Combine(まとめる)」「R: Rearrange(入れ替える)」「S: Simplify(簡素化する)」の4つの要素から構成されています。

まず、「なくせないか」を最優先で考えましょう。

次に、なくせない場合は「他の作業とまとめられないか」を検討します。

その次には「作業の順番を入れ替えられないか」を考えます。

最後に、そこまでで残った作業を「もっと簡単にできないか」と簡素化していくのです。

この手順で検討することで、非効率な現状維持を打破し、本質的な業務フローの改善に繋がるアイデアを発見できます。

アイデアを「タスクレベル」まで細分化する重要性

抽象的な業務全体を改善しようとすると、アイデアは出にくく、実現も困難になります。

改善アイデアは「タスクレベル(作業単位)」まで細分化して検討することが、具体的な実行計画に繋がります。

例えば、「経理業務の効率化」という大きなテーマではなく、「請求書をPDFにして顧客ごとにフォルダに格納する」という具体的な一連の操作に焦点を当ててください。

このタスクレベルに落とし込むことで、「この作業は手作業でなくてもRPAで自動化できるのではないか」「フォルダ分けのルールを統一すれば探す時間をなくせるのではないか」といった具体的なアクションが見えてきます。

大きな業務も分解された小さなタスクの集まりであり、その一つ一つを改善することが、全体効率の向上に直結するのです。

簡単に実施できる!即効性の高い業務改善案5選

ここでは、先ほど解説した「ムダ・ムリ・ムラ」や「ECRS」の視点から導き出された、すぐに着手でき、高い効果が見込める具体的な業務改善アイデアを5つご紹介します。

  • 【案1】資料作成や会議準備の「型化」による時間短縮
  • 【案2】デジタルツールを活用した「ペーパーレス化」の推進
  • 【案3】繰り返し作業の「自動化」
  • 【案4】アナログな勤怠管理からの脱却
  • 【案5】「定例ミーティングの廃止・見直し」と情報共有の仕組み化

【案1】資料作成や会議準備の「型化」による時間短縮

日常的に行われる資料作成や会議の準備には、実は多くのムダな時間が潜んでいます。

資料作成や会議の準備の作業は「型(テンプレート)」を決めることで、作成や準備にかかる時間を劇的に短縮できるからです。

例えば、提案資料や社内レポートについて、必須項目、デザインルール、使用するフォントなどをテンプレートとして統一してください。

会議の準備であれば、議題、配布資料の格納場所、参加者への事前依頼事項などを統一したチェックリストとして定めます。

結果、資料を一から作り直すムダな作業時間が削減され、参加者はどこに何があるかを探すムダがなくなり、本題に集中しやすくなります。

「型化」は、属人性を排除し、誰でも同じ品質の成果物を短時間で作成できるようにする最も簡単な改善策です。

【案2】デジタルツールを活用した「ペーパーレス化」の推進

紙の資料の管理は、保管コスト、検索時間、紛失リスクという多くのムダを生み出します。

クラウドストレージや電子契約ツールを導入し、ペーパーレス化を推進することが、すぐに効果が出る改善案の一つです。

例えば、社内の稟議書や申請書をすべてデジタル化し、特定のフォルダで一元管理してください。

その結果、書類を探す時間が大幅に削減され、リモートワークなどの柔軟な働き方も可能になります。

特に、電子契約の導入は、印紙代の削減という明確なコストメリットを生み出します。「紙でなければならない理由」を一つずつ問い直し、デジタルツールで代替できるかを検討することで、すぐに実施できる改善領域が見つかるでしょう。

【案3】繰り返し作業の「自動化」

毎日のように発生するデータ転記や集計、メール送信といった繰り返し作業は、社員の時間を最も奪うムダの温床です。

顧客リストを手動で転記する作業のようなルーチンワークは、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やマクロを活用して自動化すべきです。

自動化により、ヒューマンエラーのリスクをゼロにし、社員を単純作業から解放するのです。

まずは、週に3時間以上かけて行っている定型作業を洗い出し、RPAやマクロで代行できないかを検討してください。小さな自動化から始めることが、大きな生産性向上に繋がります。

さらにRPAのできること・できないことについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

また、弊社では、お客様のご予算に応じた最適なRPAツールをご提案・導入支援しております、まずはお気軽にご相談ください。

【案4】アナログな勤怠管理からの脱却

タイムカードやエクセルでの手入力による勤怠管理は、集計や確認作業に多くの時間を要し、管理部門に大きなムリを強いています。

クラウド型の勤怠管理システムを導入することが、管理部門の業務負荷を軽減する即効性の高い解決策です。

システムを導入することで、従業員が打刻したデータがリアルタイムで集計され、残業時間や有給休暇の管理が自動で行われます。

さらに、給与計算のために何時間もかけて行っていた手動での集計やエラーチェックといったムダな作業がゼロになります。

また、従業員自身もPCやスマートフォンから打刻や申請ができるため、申請用紙のやり取りも不要になるのです。

【案5】「定例ミーティングの廃止・見直し」と情報共有の仕組み化

何の成果も生まない「形骸化した定例ミーティング」は、社員の時間という貴重なリソースを浪費する最大のムダです。

情報共有が目的となっている定例ミーティングは廃止し、チャットツールや共有ドキュメントを活用した仕組み化を進めると効率的になるでしょう。

例えば、進捗報告は会議ではなく、日報システムやグループウェアに投稿してもらい、参加者は自分のタイミングで確認できるようにするなどです。

会議は、意思決定やブレインストーミングなど、人に集まってもらう付加価値があるテーマに限定して開催するようにルール化しましょう。

社員は会議のための移動や準備の時間を削減でき、本来の業務時間を確保できます。

改善効果を持続させるための運用と定着化

業務改善は、アイデアを実行して終わりではありません。実行した改善策を組織の文化として定着させ、継続的に改善サイクルを回すことこそが、真の目的です。

改善の成果を数値で測り、次のアクションに繋げるプロセスが不可欠です。

特に中小企業においては、現場への負荷を最小限に留める運用設計が、スムーズな定着を実現するための決定打となります。

改善効果の測定とフィードバック

経済産業省によれば、改善効果を持続させるためには、「何が変わったのか」を客観的な数値で測定し、その結果を現場にフィードバックすることが重要です。

業務改善の前後で必ずKPI(重要業績評価指標)を測定し、投資対効果(ROI)を明確にしてください。

例えば、「資料作成時間の削減」という改善であれば、「資料作成にかかる平均時間」をKPIとして設定し、削減率を測定します。

測定結果を現場にフィードバックすることで、「自分たちの取り組みが成果に繋がった」という実感を生み出し、モチベーションも維持できます。

また、目標未達の場合は、その結果を基に「なぜ失敗したのか」を分析し、次の改善策を立てる、PDCAサイクルを回す仕組みを構築しましょう。

現場の負担を増やさないための運用ルールの設計

新しい改善策を導入する際は、「今までのやり方よりも明らかに楽になる」という実感を現場が持てることが成功のポイントであるものの、導入初期に一時的な負担が増えるのは避けられません。その負荷を最小限に抑えるための運用設計が不可欠となります。

例えば、新しいデジタルツールを導入する際、旧システムとの並行運用期間を設けたり、操作手順を極限まで簡素化したりする工夫をしてください。

新しいルールの運用が定着するまでは、現場のキーパーソンを推進役として任命し、現場目線での質問対応やサポートを徹底します。

「便利さ」が「手間の煩雑さ」を上回る設計こそが、定着化の鍵となります。

小さな成功体験を共有し、次の改善につなげる文化作り

業務改善を全社的な文化として定着させるためには、「小さな成功体験」を全社で共有することが非常に重要です。

成功体験の共有は、「自分たちにもできる」という肯定的な雰囲気を作り出し、次の改善への意欲を高めるからです。

例えば、ある部署でRPAを導入して残業時間を削減できた事例があれば、その成果を具体的な数値とともに社内報や社内ミーティングで発表してください。

また、成功事例だけでなく、アイデアを出した社員を正当に評価し、表彰する仕組みを設けることも有効です。

改善活動が「やらされるもの」から「自発的に行うもの」へと変わり、全社員を巻き込んだ継続的な改善サイクルが実現できます。

さらなる業務効率化に向けたDX・RPA導入の検討ステップ

上記のような小さな改善を積み重ねた後、より抜本的な業務効率化やビジネス変革を目指すには、DXやRPAといったデジタル技術の本格導入を検討する必要があります。

小さな改善で自社の真の課題と最適な業務フローが見えた段階こそが、デジタル投資に踏み切るベストなタイミングだからです。

まずは、「人が判断を必要としない繰り返し作業」をRPAで自動化できないかを検討し、次に「既存システムでは対応できない自社独自の強み」をシステム開発で実現できないかを検討してください。

この段階で、IT戦略の立案から開発まで戦略的に伴走してくれる外部パートナーの活用も視野に入れるべきです。

よくある質問(FAQ)|業務改善のアイデアが思いつかない方々の声に回答

Q1. 定性的な効果(社員のモチベーション向上など)は、どう測定すれば良いですか?

A1. 定性的な効果を、できるだけ「定量化(数値化)」する工夫が重要です。

改善前と改善後にアンケートやヒアリングを実施し、数値を比較することが最も有効な方法です。

例えば、「業務のしやすさ」を5段階評価で測定したり、「業務に対する満足度」を点数で評価したりします。

また、間接的な数値として、「離職率」「有給休暇取得率」などの変化を測定することも有効です。

社員の満足度が上がれば離職率が下がり、結果的に「採用・教育コストの削減」という具体的な利益として費用対効果(ROI)の計算に組み込めるようになります。

Q2. 業務フローを「タスクレベル」で細分化する具体的なやり方を教えてください。

A2. 特定の業務を起点から終点まで、「誰が、いつ、どのシステムで、何をするか」を細かく書き出すことが重要です。

業務を細分化する際は、まず「請求書発行業務」などの大きな業務を一つ選び、その作業を5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)に沿って分解します。

特に重要なのは、画面操作やマウス操作を含む「行動」をすべて書き出すことです。

例えば、「請求書を作成する」ではなく「エクセルを開き、A1セルに日付を入力し、別システムから顧客名と金額をコピーして貼り付ける」といった極めて具体的な操作まで落とし込みます。

結果、どの操作がムダなのか、どの操作がRPAで自動化できるのかが明確に見えてきます。

Q3. ECRSの「なくす(Eliminate)」に着手したいのですが、どう判断すれば良いですか?

A3. 「その業務が存在する法的根拠や、お客様への付加価値」を問い直し、「過去の慣習」による惰性ではないかを検証すべきです。

なぜなら、「なくす」判断に迷うのは、「万が一の際の責任」を恐れるからです。

しかし、業務のムダを排除するためには、「法律で義務付けられているか」「お客様が対価を払う価値があるか」「過去5年間で一度でも使われたか」という三つの問いに「No」と答えられる業務から思い切って廃止すると良いでしょう。

特に、「念のため」や「以前からそうだから」といった理由で継続している作業は、ムダの可能性が高いと考えられます。

経営判断として「なくすリスク」よりも「続けるムダ」の方が大きいであると明確にすることが大切です。

Q4. 勤怠管理システムを導入する際、打刻方法(PC、スマホ、タイムカード)はどれを選ぶべきですか?

A4. 従業員の働き方や現場の環境に合わせ、複数方法を併用し、従業員が最も使いやすい方法を選ぶべきです。

最も優先すべきは、打刻漏れがなく、正確な勤怠記録が残せることです

外出が多い営業担当者にはスマートフォンによるGPS打刻、オフィス勤務が主体の社員にはPCでのログイン時打刻など、業務形態に合わせて最適な方法を選定してください。

紙のタイムカードと違い、システムはリアルタイムでデータが共有されるため、集計作業の効率化という最大のメリットが得られます。

複数の打刻方法に対応しているシステムを選び、現場の手間を減らすことが定着化の鍵となります。

Q5. 繰り返し作業の自動化(RPA)は、どの程度の工数削減が見込めたら導入を検討すべきですか?

A5. 導入・運用コストを考慮し、最低でも年間で数百時間の工数削減が見込める業務から着手すべきです。

RPAツールにはライセンス費用やメンテナンス費用といった継続的なコストが発生するため、削減効果がコストを上回る必要があります。

目安として、社員が毎週数時間(月間で数十時間)以上かけて行っている定型作業であれば、投資対効果(ROI)が見込める可能性が高まります。

「工数削減による人件費の削減額」と「RPAの導入・運用コスト」を比較し、3ヶ月から6ヶ月で初期投資を回収できる見込みがあるかを基準に判断してください。

Q6. 改善のアイデアを実行しても、現場が新しいルールに抵抗する場合、どう対応すべきですか?

A6. 現場の「不安」と「手間」を解消するために、徹底したトレーニングと、小さな成功事例の共有を繰り返すべきです。

現場が抵抗するのは、「新しいやり方を覚える手間」や「失敗した時の責任」への不安からです。

まずは、新しいルールが「誰のために、なぜ必要なのか」という目的を丁寧に説明し、現場の意見を聞き入れる場を設けてください。

最も重要なのは、新ルールによって業務が「楽になる」と実感してもらうことです。

「この作業がたった5分で終わるようになった」といった小さな成功体験を具体的な数値とともに共有し、改善活動のメリットを組織全体に浸透させます。

Q7. 小さな改善を終えた後、次に目指すべきDXの具体的なステップは何ですか?

A7. 業務フローの「可視化」と「標準化」を完了させ、その上で「ビジネスモデルの変革」につながる投資の検討が考えられます。

小さな改善でムダを排除した業務フローは、次の本格的なDXの基盤となります。

この段階で、可視化された業務フローの中に残る「人の判断が必要なボトルネック」を特定してください。

次に目指すべきは、その判断をAIや専門システムが代行することです。

例えば、データ分析に基づいた新サービスの企画や、顧客接点のデジタル化といった、売上増加に繋がる「攻めのDX」へと投資の焦点を移すことが、次のステップとして考えられます。

Q8. 業務改善の担当者は、日常業務とどう兼任させるべきでしょうか?

A8. 改善活動を日常業務の一環として「時間」を確保し、評価制度に「改善への貢献度」を組み込むべきです。

改善活動を「片手間でやるべきこと」にすると、緊急度の高い日常業務に埋もれて必ず停滞してしまいます。

経営層のコミットメントとして、担当者に「週に数時間」といった改善活動のための明確な時間を割り当ててください。

結果として、担当者は後ろめたさを感じることなく活動に取り組めます。

さらに、業務改善への貢献度を人事評価に組み込むことで、社員の自発的な改善意欲を引き出し、改善活動を組織の文化として定着させられます

まとめ|業務改善のアイデアが思いつかない課題と解決案

本記事では、「業務改善のアイデアが思いつかない」という課題に対し、「ムダ・ムリ・ムラ」を見つけるための具体的な視点と、即効性の高い改善案5選を解説しました。

業務改善の鍵は、大規模な投資ではなく、「なくす」「変える」という視点からタスクレベルで業務を細分化し、小さな改善を積み重ねるアプローチにあります。

改善を実行することで、社員の負担が減り、コア業務に集中できる時間が生まれるでしょう。

業務改善のアイデアが思いつかない原因とヒント

  • アイデア発想の第一歩:業務の「ムダ・ムリ・ムラ」を見つける
  • 「なくす」「変える」に着目した改善視点の紹介
  • アイデアを「タスクレベル」まで細分化する重要性

簡単に実施できる!即効性の高い業務改善案5選

  • 【案1】資料作成や会議準備の「型化」による時間短縮
  • 【案2】デジタルツールを活用した「ペーパーレス化」の推進
  • 【案3】繰り返し作業の「自動化」
  • 【案4】アナログな勤怠管理からの脱却
  • 【案5】「定例ミーティングの廃止・見直し」と情報共有の仕組み化

さらに、改善を継続的に進め、さらなる競争優位性を確立するためには、外部の知見を持つプロフェッショナルなパートナーの活用が有効です。

ただし、社内に主体的な推進役がいない状態での「丸投げ」は、期待した成果が得られないばかりか、高額なコストを招く危険性をはらんでしまいます。

外部パートナーにすべてを委ねるのではなく、自社が主体となって要件を明確に伝え、「共同開発」の意識を持つことが、失敗を避けるための最重要ポイントとなります。

以上の知識を基に、貴社の業務の中から業務改善が最も活躍できる領域を見極め、効率的かつ戦略的な改善をぜひ始めてみてください。

DX

【徹底解説】RPAとは?できること・できないことのまとめ!

「RPA(Robotic Process Automation)を導入すれば、業務が劇的に楽になる」という期待が高まる一方で、「結局、何ができるのか」「自社の業務に本当に適用できるのか」といった疑問や不安を抱える経営者やIT担当者の方は多いのではないでしょうか。

RPAは、特にリソースが限られた中小企業にとって、人手不足の解消や生産性向上を実現する強力な手段となります。

しかし、効果を最大限に引き出すには、RPAのできることと、できないことを正しく理解することが不可欠です。

本記事では、RPAの基本概念から、具体的な適用可能業務、そして適用してはいけない業務の特徴を専門的な視点から徹底的に解説します。

記事を読むことで、RPA導入の合理的な判断を下し、明確な指針を得られるでしょう。

記事監修者

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DX開発パートナーは、20年以上の実績を持つリーダーを中心に、
多様なバックグラウンドを持つ若手コンサルタント、PM、エンジニアが連携するチームです。
柔軟で先進的な発想をもとに、DXの課題発見からシステム開発・運用までを一貫して支援しています。クライアントの「DX・システム開発」に関する課題やお悩みをもとに、役立つ情報を発信しています。

RPAとは?まず押さえておきたい基礎

RPAは、業務効率化や生産性向上を実現するためのデジタル技術の代表格です。

RPAがどのような技術であり、AIやマクロといった類似技術とどこが異なるのか、その基礎知識を分かりやすく解説します。

RPAの基本概念

RPAとは、Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略称であり、パソコン上で行われる定型的な事務作業を、ソフトウェアロボットが自動で代行する技術を指します。

RPAを導入する理由は、ヒューマンエラーの削減と作業時間の短縮による生産性の向上を目指すためです。

RPAは、人間がパソコンで行うマウス操作、キーボード入力、データ転記といった一連の手順を記憶し、正確に再現することを得意としています。

具体的には、人が行っていたルーチンワークをロボットに任せることで、24時間365日の連続稼働が可能となり、社員はより付加価値の高いコア業務に集中できるようになるのです。

RPAは、大規模なシステム開発を伴わず、比較的短期間かつ低コストで導入できるため、中小企業にも普及しています。

RPAとAI・マクロ・Botの違い

RPAと混同されやすい技術として、AI(人工知能)やマクロ、Botがあります。しかし、それぞれには明確な違いがあるのです。

技術特徴・得意分野自動化の範囲判断能力
RPA定型業務の自動化。ルールに従い高速・正確に実行する複数のアプリやシステムを横断できる基本的にない(ルール通りに動く)
AI非定型業務への対応。データから学習・予測するデータの分析や判断が必要な領域あり(自ら学習・判断する)
マクロ特定のアプリ内での操作の自動化単一のアプリ内(Excel内など)に限定ない
Botチャット対応など、特定のタスクの自動化特定の限定的なタスクない(設定された応答など)

RPAは「定型業務の自動化」に特化している点が他の技術と異なります。RPAは、決められたルールに基づいて動くため、自ら学習したり判断したりする能力は基本的にありません

一方、AIはデータから学習し、予測や判断を行う非定型業務に対応できる点が特徴です。また、マクロは特定のアプリケーション内での操作を自動化しますが、RPAは複数のアプリケーションやシステムを横断して操作できます。

そして、Botは主にチャット対応など特定のタスクを自動化しますが、RPAはより複雑で多岐にわたる業務プロセス全体を自動化できるのです。RPAの最大の強みは、「ルール化された手順を高速かつ正確に実行する能力」に集約されます。

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RPAでできること

RPAは「人間的な判断が不要で、繰り返しの多い作業」に最も適しています。以下がRPAでできることのまとめです。

  • 定型業務・ルールが決まっている作業
  • 繰り返しが多いルーチンワーク
  • 大量データの処理・転記・集計
  • メール配信・レポート作成などの定常タスク

RPAに向いている業務に適用することで、作業品質の向上と人件費の削減という二重の効果が期待できます。

定型業務・ルールが決まっている作業

RPAが最も得意とするのは、作業手順が標準化されており、イレギュラーな判断を伴わない定型業務です。

理由は、RPAが「人間が定義したルール」に厳密に従って動作するソフトウェアロボットだからです。

もし作業手順があいまいだったり、担当者によってやり方が異なったりする場合、RPA化は困難になります。

RPA化を検討する際は、まずその業務の手順書が明確に存在するか、あるいは手順を明確に定義できるかを確認してください。

例えば、毎朝決まった時間にシステムにログインし、特定のデータを抽出するような作業は、定型業務の典型例と言えます。手順を完璧にルール化することが、RPA導入成功の鍵となります。

繰り返しが多いルーチンワーク

頻繁に発生し、繰り返しの作業負荷が高いルーチンワークも、RPAの導入効果が非常に高く現れる業務です。

RPAは疲れを知らず、ヒューマンエラーなく同じ作業を何度でも実行できるからです。

もし社員が毎日数時間かけて行っている売上データを集計システムに転記する作業や、在庫状況のチェック作業があれば、その業務をRPAに代行させることができます。社員はその時間を顧客対応や企画業務といった、より創造的な仕事に充てられるようになります。

単純作業の繰り返しから社員を解放することで、組織全体の生産性向上につながります。

大量データの処理・転記・集計

総務省の『自治体におけるRPA導入のガイドブック』によれば、システム間で大量のデータを移動・加工する作業は、RPAの処理能力が最大限に活かされる領域とされています。

人間が手作業で行う場合、データ量が多ければ多いほど、入力ミスや転記漏れといったヒューマンエラーのリスクが格段に高まるのです。

しかし、RPAは事前に定義されたルールに従って処理を行うため、ミスなく正確に大量のデータを高速で処理できます。

例えば、複数のエクセルファイルからデータを集約して基幹システムへ登録する作業や、システムから抽出したデータを加工・集計する作業などにおいて、RPAは高い効果を発揮します。

RPAは正確性とスピードが求められるデータ処理において、人手による処理を大きく上回るパフォーマンスを発揮し、作業品質の保証と処理時間の短縮に大きく貢献します。

メール配信・レポート作成などの定常タスク

特定のタイミングで決まった相手に、同じ内容を送信・作成する定常的なタスクも、RPAによる自動化に適しています。

具体例としては、取引先や顧客への定期的なメールマガジンの一斉配信、毎大量データの処理、あるいは社内向けの週次レポートの決まったフォーマットへの転記などが挙げられます。

メール配信やレポート作成のようなタスクは、手作業で行うと担当者の業務負荷の偏りや作業忘れの原因となりますが、RPAに任せることで、業務の標準化と平準化が実現可能です。

担当者は、ロボットが生成したレポートの内容分析や、メールの開封率向上施策の検討など、より高度な業務に注力できるようになります。

RPAでできないこと

RPAは万能なツールではありません。RPAの導入効果を最大化するためには、RPAができないこと、つまり「人が行うべき業務」を明確に理解しておくことが重要です。

RPAができない業務に無理に導入を試みると、かえってシステムが不安定になり、運用コストが増大するリスクがあります。

  • 人の判断・創造性が必要な業務
  • 例外が多くルール化できない業務
  • 頻繁に仕様変更が発生する業務

人の判断・創造性が必要な業務

RPAは、決められたルールに従って作業を忠実に実行することは得意ですが、自ら判断し、新しい価値を創造できません

なぜなら、RPAはAIのような「学習能力」や「複雑な状況判断能力」を備えていないからです。

具体的には、顧客の状況や心理を読み取って行う高度なクレーム対応が挙げられます。また、市場トレンドの分析による新商品の企画・立案や、法的な解釈を伴う契約業務などもこれに該当します。

RPA導入の際は、「判断」を伴う工程は必ず人間のチェックや承認を挟む設計にしましょう。

例外が多くルール化できない業務

イレギュラーなケースや突発的な事象が多く発生し、その都度対応が変わる業務も、RPAには向いていません。

RPAは、ルールが明確に定義されているからこそ能力を発揮できます。そのため、例外処理が多い業務では、その都度設定を変更する手間が発生し、運用負荷が極端に高くなってしまいます。

例えば、取引先ごとに異なるフォーマットの帳票が送られてくる業務や、常に複数のパターンでシステムエラーが発生する可能性のある業務などが該当します。

もし、RPA化を検討する業務に例外が多い場合は、まず業務フローを標準化・簡素化し、例外発生の頻度を下げることが重要です。ルール化できるか否かが、RPA適用の是非を分ける大きな判断基準となります。

頻繁に仕様変更が発生する業務

RPAが操作するアプリケーションやシステムの仕様が頻繁に変わる業務は、RPAの安定稼働を妨げる原因となるため、不向きです。

RPAは、画面上の特定のボタンの位置や表示内容を記憶して動作します。そのため、操作対象のシステムで仕様変更があると、ロボットが意図した操作を行えず停止してしまいます。

例えば、Webサイトのレイアウトが頻繁に更新される情報収集業務や、提供元が頻繁にバージョンアップを行うクラウドサービスを操作する業務などが該当します。

ロボットが停止するたびに、設定を修正・メンテナンスする工数が発生し、自動化によるメリットを上回る手間がかかってしまうのです。

仕様変更が多い業務については、RPA化ではなく手作業を選択した方が結果的に効率的なケースもあります。

RPAでできる具体的な業務

実際に中小企業の様々な部署でRPAがどのような活躍をしているのかを具体的な事例で解説します。

バックオフィス全般(データ入力・帳票作成・照合作業)

バックオフィス業務は、定型的で大量のデータ処理が集中する部門であるため、RPAの最大の活躍の場となります。

具体的な例を挙げると、紙で届いた請求書の内容をOCR(光学的文字認識技術)と連携させ、データ化して会計システムに自動入力する作業が可能です。

また、複数のデータベース間での顧客情報の定期的な照合作業や、社内フォーマットへの帳票作成もRPAが行えます。

結果、データ入力ミスのリスクを大幅に低減し、月末月初に集中しがちな業務負荷を軽減することが可能です。

社員は、本来のコア業務である経営分析のサポートなどに時間を使えるようになります。

人事・総務(勤怠集計、従業員データ更新)

人事・総務部門においても、RPAは勤怠管理や従業員情報の更新といった、煩雑なルーチンワークの自動化に有効です。

人事・総務の業務は、法令遵守が求められる一方で、入力・集計作業が多いという特徴があります。

RPAの具体的な適用例としては、各部署から送られてくる勤怠データを集計システムに自動で取り込み、残業時間の上限チェックを自動で行う作業があります。

また、新入社員の入社時や従業員の異動・昇進時に発生する各種システムへのデータ更新(メールアドレスや役職名の変更など)もRPAが正確に実行できるのです。

個人情報を取り扱う業務をRPAが代行することで、入力ミスや情報漏洩のリスクを抑えつつ、総務担当者の管理業務を大幅に効率化できます。

経理・財務(請求書発行、売上集計、入金確認)

経理・財務部門は、期日が厳格に決まっているため、RPA導入によるミスの防止と納期遵守のメリットが特に大きい部門です。

具体的には、毎月の請求書データをシステムから抽出・整形してPDF送付する作業や、各拠点から届く売上データを自動集計して日報を作成する作業などが自動化できます。

銀行の入金データと売上データを照合し、未入金の取引先を自動で抽出する作業もRPAが得意とする業務の一つです。手作業では業務負荷の大きい月末月初の繁忙期でも、RPAなら24時間稼働で迅速に処理できます。

毎月の定型業務を迅速かつ正確に処理することで、経理担当者が資金繰りの分析や経営層への報告資料作成といった、より専門的な業務に集中できる環境を整えられるでしょう。

営業・マーケティング(リスト作成、競合調査、メール配信)

営業・マーケティング部門では、情報収集やデータ管理といった定型作業はRPA化の対象となります。

RPAはあらかじめ定義したルールに基づき、Webサイトからの見込み客リストの自動収集や、競合他社の価格やサービス内容の定期的なWeb巡回調査を自動化できます。

また、CRM(顧客関係管理)システムに登録された顧客の属性に基づき、キャンペーン案内やフォローメールなどの定型文を自動で一斉送信する作業も可能です。

手間のかかる業務をRPAで自動化することで、営業担当者は商談や顧客フォローといった本来注力すべき活動に時間を割けるようになります。

情報収集や配信といった煩雑な作業時間を削減し、営業活動の質の向上を図れることが、RPA導入の大きなメリットとなります。

受発注・在庫管理(発注処理、在庫照会、納品書作成)

商品の受発注や在庫管理業務は、企業のサプライチェーンの根幹に関わるため、RPAによるスピードと正確性の確保が重要です。

受注業務においては、取引先からメールやFAXで送られてきた注文情報を読み取り、基幹システムへの登録から納品書の自動作成・発行までを一気通貫で行うことが可能です。

RPAが受発注を自動化することで、人手による入力ミスや納期遅延のリスクを大幅に低減します。一方、発注業務においても、在庫が一定数を下回った際に自動で発注処理を行うアラートや、顧客からの在庫照会に対して最新情報を自動で返す作業も実現可能です。

特に、在庫管理においては、RPAがリアルタイムに近いデータを処理でき、欠品による機会損失を防ぎ、過剰在庫によるコスト増を抑制することに役立ちます

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どこまでRPA化すべきか

RPAを導入する際、「どこまで自動化すれば最も効果的か」という線引きは、中小企業にとって最も重要な経営判断の一つです。

RPA化の範囲を決定する上で考慮すべき、4つの重要な評価基準を解説します。

  • 投資対効果(ROI)が見込めるか
  • 例外対応の割合はどれくらいか
  • 属人性が高すぎないか
  • 業務フローが整理されているか

基準に基づいて現状を評価することで、無駄な投資を避け、持続可能なRPA運用体制を構築できます。

投資対効果(ROI)が見込めるか

RPA化の範囲を決定する上で、投資対効果(ROI:Return On Investment)の明確な試算は不可欠です。

RPAを導入・運用するためのコスト(ライセンス料、設定・メンテナンス費用など)が、削減できる人件費やエラーコストといった利益を上回るかどうかを計算すべきです。

例えば、月間10時間の作業を削減できても、そのロボットの月額費用が人件費を上回る場合は、ROIが見込めません。

ただし、判断基準は「コスト」だけではありません。ミスがなくなることによる「品質向上」や「社会的信用の獲得」、さらには社員がより生産性の高い業務に注力できるといった定性的な効果も、重要なROIの一部です。

定量面と定性面を総合的に判断し、ROIがプラスになる見込みのある業務に絞ってRPA化を進めることが、経営判断として最も合理的です。

例外対応の割合はどれくらいか

RPA化を検討している業務において、例外処理が発生する頻度を評価することは非常に重要となります。

例外対応の割合が高い業務は、RPA化の投資対効果が下がるため、自動化の範囲から除外すべきです。目安として、業務の8割以上がルール通りに処理できる場合、残りの例外を人が対応する設計(ハイブリッド運用)は有効です。

一方、例外が全体の3割、4割にも及ぶ場合は、例外処理のロジックが複雑になり、ロボットの開発・メンテナンス費用が大幅に増加するリスクがあります。

事前に業務フローを分析し、例外処理を極力減らすための業務改善を行った上で、RPA化の是非を再検討することが、効率的な進め方となります。

属人性が高すぎないか

担当者しか手順を理解していない「属人性の高い業務」は、そのままRPA化してはいけません。

手順が曖昧なままではロボットに正確な指示が出せず、担当者の異動や退職時にブラックボックス化し、運用が停止するリスクがあるからです。

RPA化を進める際は、まず業務手順を詳細なドキュメントとして記録し、複数の担当者でも同じ手順で実行できる状態にしてください。

標準化のプロセスこそが、DX推進におけるナレッジの共有という点で非常に大きな価値を生み出します。属人性が高いままRPAを導入しても、「人に代わる不安定なロボット」を導入するだけになってしまいます。

業務フローが整理されているか

RPAを適用する前に「業務フロー自体が最適化されているか」を評価することは必須条件です。

非効率な業務フローのままRPAを導入しても、「非効率な作業を高速で実行するロボット」ができるだけであり、真の効率化には繋がらないからです。

RPA導入の検討と同時に、現行の業務フロー(As-Is)を可視化し、ムダな工程や重複している作業がないかを徹底的に洗い出してください。

そして、最も理想的な業務フロー(To-Be)を設計し、その新しいフローにRPAを適用するべきです。

RPAは業務改善のツールであり、業務改革(BPR:ビジネスプロセス・リエンジニアリング)の視点を持って取り組むことが、導入効果を最大化する合理的な手順となります。

よくある質問(FAQ)|RPAでできること・できないことまとめ

Q1. RPAを導入すると決めた後、最初に具体的に何を準備し、誰に相談すれば良いでしょうか?

A1. まずは「RPA推進の担当者」を決め、全社的な視点で「自動化したい業務リスト」を作成することから始めましょう。

  • 担当者の決定: IT部門か業務部門かを問わず、RPA導入に熱意のある社員を担当者に任命し、RPAで「何ができるか」「何を目指すか」を社内に説明し、理解を得ることが重要です。
  • 自動化対象業務の選定: 現場の社員から「面倒な作業」「ミスが多い作業」をヒアリングし、自動化対象のリストを作ります。
  • ツールのトライアル: リストアップした業務を元に、いくつかのRPAツールの情報を収集し、自動化対象業務に適切なRPAツールに決定します。

または、RPA導入支援サービスへ相談することです。弊社では、お客様のご予算に応じた最適なRPAツールをご提案・導入支援しております、まずはお気軽にご相談ください。

Q2. 多くのRPAツールがある中で、自社に最適なツールはどう選べばいいですか?

A2. 自社の「利用目的」と「ITリテラシー」に合わせ、「機能」「価格」「サポート体制」のバランスを見て選定すべきです。

RPAツールには、大規模な業務に耐える高機能なものから、個人のPCで簡単に使える安価なものまで様々あります。

特に中小企業においては、IT担当者だけでなく、業務部門の社員自身が簡単なロボットを作成・修正できる使いやすさが重要です。

また、導入後に技術的な質問やトラブルが発生した際に、日本語でのサポートが充実しているかも重要な判断基準となります。自社の業務に適合する機能と継続利用できる費用体系を総合的に評価することが大切です。

まずは無料版やトライアル版を使って、社内担当者が直感的に操作できるかを確認してください。

Q3. ロボットの管理・運用はIT部門と業務部門のどちらが担うべきですか?

A3. ロボットの「作成・日常管理」は業務部門が、「基盤の整備・技術サポート」はIT部門が担う「協働体制」が理想です。

業務フローを熟知している現場(業務部門)が主導してロボットを作成・修正することで、実態に即した的確な自動化が可能になります。

一方、IT部門は、セキュリティ管理、RPAツールのライセンス管理、サーバーといった技術基盤の整備、そして複雑なエラー発生時の技術サポートに徹することが合理的です。

両部門が協力し合う体制(CoE:Center of Excellence)を構築することが、RPAを全社的に拡大させるための必須条件となります。

Q4. ライセンス費用以外に継続的にかかる費用はありますか?

A4. ライセンス費用以外に主に「保守・運用人件費」「インフラ費用」「教育コスト」が発生します。

特に見落としがちなのが、ロボットの保守・運用にかかる人件費です。操作対象のシステムが更新されたり、業務手順が変わったりするたびに、ロボットの修正作業(メンテナンス)が必要になります。

また、ロボットを安定稼働させるためのサーバー代や、新しいロボットを作成するための社員の継続的な学習コストも、ROI計算に含めるべきです。

運用フェーズのトータルコストを見積もることが、正しい投資判断に繋がります。

Q5. 請求書などフォーマットが少し異なる書類は、RPA単体で自動化できますか?

A5. RPA単体では困難ですが、「OCR(光学的文字認識)技術」やAIと組み合わせることで対応の幅が大きく広がります。

RPAはルールベースで動くため、フォーマットが少しでも異なると正確なデータ抽出ができません。

取引先ごとに異なる請求書などの非定型書類を自動化するには、手書きや印字のゆらぎを認識し、データをテキスト化するOCR技術や、AIによるデータ抽出をRPAの前段に組み込むことが必要です。

RPAは、OCRやAIが抽出した「標準化されたテキストデータ」を、他のシステムに転記する最終的な作業実行役として機能します。

高度な自動化を目指す場合は、周辺技術との連携が不可欠です。

Q6. RPAロボットは人のアカウント情報を使ってシステムを操作しますが、セキュリティ上のリスクはどのように管理すべきですか?

A6. ロボットが利用するID/パスワードは、「ロボット専用アカウント」として分離し、厳格なアクセス権限とログ管理によってセキュリティリスクを最小化する必要があります。

RPAロボットに担当者の個人アカウントを使わせることは、権限の逸脱や責任の所在の不明確化につながり、大きなセキュリティリスクとなります。

  • 専用アカウントの作成: ロボット専用のIDを発行し、必要なシステム以外へのアクセス権限は付与しないように設定するのです。
  • パスワード管理: パスワードはRPAツール内の機能などで暗号化して管理し、担当者が直接知ることができないように徹底します。
  • 操作ログの監視: ロボットによる操作はすべてログとして記録し、「どのロボットが」「いつ」「何を」実行したかを追跡できる体制をIT部門を中心に構築することが必須です。

RPA導入は、効率化だけでなく、セキュリティに関する共通ルール(ガバナンス)の構築もセットで考える必要があります。

Q7. 業務手順書はどの程度の粒度で作成すればRPA化が可能になりますか?

A7. 「誰が」「いつ」「何を」「どこで」「どうする」の五つの要素が、画面上の操作レベルで正確に記録されている粒度が必要です。

手順書は、初めてその業務を行う人が手順書を見ただけで完全に再現できるレベルが必要です。

具体的には、「どのシステムにログインし」「どのボタンを押し」「どのフィールドに何を入力し」「何秒待つか」といった、画面上の操作をすべてキャプチャ画像付きで記録する粒度が求められます。

RPAは、人間のように文脈を読んで推測する能力を持たないため、業務手順は極めて詳細かつ明確でなければなりません。

詳細なドキュメント作成自体が、業務フローのムダを見つけるための優れた分析プロセスにもなります。

Q8. 一部の業務で成功した後、全社にRPAを拡大する際の注意点は何ですか?

A8. 全社的な「共通ルール」と「中央管理体制」を構築し、ロボットの「野良化」を防ぐことが最重要です。

部門単位の成功をそのまま広げると、管理者のいないロボット(野良ロボット)が増殖し、トラブルの原因になります。

全社展開する際には、まず「RPAの利用ルール」「セキュリティ基準」「ロボットの命名規則」といった共通ガバナンスを策定してください。

また、部門ごとのロボットを一元管理するための「中央管理サーバー」の導入も検討すべきです。「中央管理サーバー」を導入することで、ロボットの動作状況やエラー発生を一箇所で監視できるようになり、属人化を防ぎつつ、安定した運用が可能となります。

まとめ|RPAのできること・できないことのまとめ

本記事では、RPAの基本概念から、RPAでできること・できないこと、そしてRPA化の範囲を決定するための4つの判断基準を詳しく解説しました。

改めて、重要なポイントを振り返ります。

RPAでできること

  • 定型業務・ルールが決まっている作業 
  • 繰り返しが多いルーチンワーク 
  • 大量データの処理・転記・集計 
  • メール配信・レポート作成などの定常タスク 

RPAでできないこと

  • 人の判断・創造性が必要な業務
  • 例外が多くルール化できない業務
  • 頻繁に仕様変更が発生する業務

RPAでできる具体的な業務

  • バックオフィス全般(データ入力・帳票作成・照合作業)
  • 人事・総務(勤怠集計、従業員データ更新)
  • 経理・財務(請求書発行、売上集計、入金確認)
  • 営業・マーケティング(リスト作成、競合調査、メール配信)
  • 受発注・在庫管理(発注処理、在庫照会、納品書作成)

RPAは、特に中小企業のバックオフィス業務における人手不足の解消と生産性の向上に極めて有効なツールです。

成功の鍵は、RPAを「万能な解決策」と捉えるのではなく、「定型業務の自動化に特化したツール」として正しく位置づけ、ROIが見込める業務に限定して適用することにあります。

また、導入前に業務フローの整理や標準化といった「人の手による準備」を徹底することも、失敗を避ける上で不可欠となります。

以上の知識を基に、貴社の業務の中からRPAが最も活躍できる領域を見極め、効率的かつ戦略的なRPA導入をぜひ始めてみてください。

「どの業務から手をつけるべきか迷っている」「自社に最適なツールがわからない」といったお悩みがあれば、ぜひ一度弊社へご相談ください。貴社の業務フローの整理からROIの算出まで、専門のコンサルタントが導入成功に向けてトータルでサポートいたします。

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